いぬ

犬猫が皮膚糸状菌症と診断された!自宅でするべき対策・予防とは?

犬猫が皮膚糸状菌症と診断されたらやるべきこと

こんにちは、獣医師のにわくま(@doubutsu_garden)です。

皮膚糸状菌症と診断されたけど、薬を飲む以外にお家でできる予防や対策はあるのかな?

家で使ってるケージとか毛布はどうしたらいいんだろう?

そこで今日は、犬や猫が皮膚糸状菌症と診断されたらするべき予防や対策について解説します。

猫の糸状菌症の症状と治療法
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皮膚糸状菌は動物の毛や皮膚との接触で感染する

皮膚糸状菌は動物の毛根や皮膚に潜んでいるので、感染動物に直接接触することで感染します。

また、床に落ちた毛やフケにも皮膚糸状菌が潜んでいることがあり感染源となるので、間接的に感染することもあります。

にわくま
にわくま
一度感染した被毛は、約18ヶ月間と驚異の生存能力をもっているとされています!

つまり、同居動物がいる場合は感染が広がりやすいということですね。

犬猫が皮膚糸状菌症と診断されたら飼い主さんがすべきこととは?

「皮膚糸状菌症」と診断されたらすべきことは何でしょうか?

抗真菌薬の投薬やシャンプーだけではダメなの?

にわくま
にわくま
それはもちろんなんだけど、ほかにも重要なことがあるんです!

隔離する

上記のツイートのように、まずは「隔離」

毛やフケなどを掃除しやすい部屋(できればフローリング)、周りに物が少ない部屋がよいです。

しかし、「絶対隔離!」と言うのは簡単ですが、いざ実行するとなると大変ですよね…
社会化期の子猫だったり、持病があったり…

急に環境が変わってストレスで体調を崩すこともあるので、むやみに隔離するのはよくありません。

隔離に関しては、猫の性格やお家の環境や事情に合わせて、できる限りでいいです。

同居動物がいたり、小さな子供、高齢者がいるのであれば接触を避けるようにしましょう。

生活環境の掃除(洗浄)をする

2つ目は「洗浄」
目的は、生活環境から感染物質を除去すること

しかし、以下のような論文もありました。

皮膚糸状菌は感染動物との接触で感染する可能性が高く、環境から感染する可能性は低い。

(参考文献)Moriello K. “Feline dermatophytosis: aspects pertinent to disease management in single and multiple cat situations.”

要は、皮膚糸状菌は動物間での接触により感染するもので、カーペットや毛布などから感染する可能性は低い、ということを言っているのですが…ちょっと驚きました。

しかし、可能性が低いというだけで、感染しないわけではありません。

なので、猫が生活している場所は徹底的に掃除をして、洗濯可能なものは全て洗濯しちゃいましょう!

具体的には…

  1. 掃除機やぞうきんで大きな汚れを除去
  2. 水と洗剤で徹底的に洗浄
  3. 消毒

日常でよく使うのは次亜塩素酸ナトリウム
市販されているものは5%が多いので、10〜100倍希釈して使います。

多くの人が「洗浄」よりも「消毒」に意識が行きがちですが、徹底的に汚れを落とすことのほうが重要です。

消毒よりも物理的洗浄が重要!

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毛刈りはしたほうがいいのか?

はい、毛刈りはしたほうがいいです。

抗真菌薬の内服薬は、毛根に潜んでいる真菌には有効性を示しますが、被毛自体についている真菌には届きません。

そして、この「被毛に付いている真菌」が他の猫への感染源になってしまうことがあります。(腐生、不顕性感染)

にわくま
にわくま
腐生、不顕生感染の場合、猫には症状が出ないので、長期間飼い主さんも気づかないまま感染を広げてしまう可能性もあります。
にわうさ
にわうさ
それを防ぐためにも毛刈りをしたほうがいいのね!

問題点として、猫の毛刈りをする場合、鎮静を必要とする場合が多く、どうしてもむずかしい場合は部分的なカットでもいいでしょう。

まとめ:皮膚糸状菌症では生活環境を整えることが重要!

皮膚糸状菌症と診断された場合、薬を飲むなどの治療のほかに、感染を広げないための対策を飼い主さん自身におこなってもらう必要があります。

  • 隔離
  • 生活環境の掃除(洗浄)
にわくま
にわくま
治療がうまくいくかどうかは、投薬以上に、自宅での生活環境をいかに管理できるかにかかっていると言っても過言ではありません!

同居動物がいる場合や家族に乳幼児、高齢者がいる場合は特に注意が必要です。

治療を迅速かつ有効におこなうために、できる範囲で実行していただきたいと思います。