獣医師1年目の頃の話〜初めての診察〜

こんにちは、獣医師のにわくま(@doubutsu_garden)です。

今日は、私が獣医師国家試験に合格して動物病院で働き始めたときの話をしようと思います。

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私の勤めていた動物病院は…

  • 1次動物病院
  • 院長1人勤務医7人(その後だんだん減っていく…)
  • 1日の平均来院数は60〜70件、フィラリアシーズンは120〜130件
  • オペは避妊去勢手術から整形、軟部外科まで幅広くやる

同期は1人。1人でも、同期がいるというのは非常に心強かったですね。何でも相談したり、時にはグチを聞いてもらったり。

看護師さんも6人いて、中規模?の動物病院だったと思います。

獣医師として初めて飼い主さんと会話する

一般の企業や公務員だと、入社して3ヶ月ぐらい研修がありますよね。会社の方針だったり仕事のやり方、社会人としてのマナーを学ぶ機会があると思います。

最近は企業の動物病院とか、個人の動物病院でも、研修プログラムがしっかりあって1年目ではここまでできるようになる、といったような育成プログラムがある病院も増えてますが、ほとんど動物病院にはそういったものがありません。

院長1人と勤務医数名っていう規模の動物病院が多いと思うのですが、まずは院長から診察の仕方だったり、手術のやり方を教えてもらうわけですね。

私が勤めていた病院でまず教わったのは、血液検査の機械やレントゲンの使い方、カルテの書き方、薬の作り方、入院動物の処置など…

これらは先輩の勤務医や看護師さんに教えてもらいました。

院長
あとは俺と〇〇先生の診察について行っていろいろ勉強して〜
にわくま
えっ?!それだけ?!

知識を詰め込んだり、というのも重要なことですが、臨床の現場ではとにかく実践あるのみ。

獣医師に限らず、仕事ってそういうものだと思いました。自分で実践してみて、失敗して、学ぶ。この繰り返し。

入社して3日目。

院長
この患者さんの診察一緒にいくぞ。俺が診察とフィラリア検査するから、検査結果の説明とか、あとはまかせた〜。
にわくま
えー私で大丈夫ですか?!
院長
フィラリア検査の結果説明するだけだから大丈夫やろ
にわくま
まあそうなんですけど…

大学でしっかり勉強してきたつもりだったけど、ちゃんと飼い主さんに説明できるのか…。

ちょっと前までは学生で、社会人としても未熟な自分が獣医師としていきなり飼い主さんと話をするというのがドキドキでしたね。

でも、飼い主さんからみたら院長も私も同じ獣医師、プロですもんね。

獣医師になってまだ1ヶ月も経ってないし…というのは言い訳にしかなりません。

何か質問されたらどうしよう、答えられるかな、と不安で声が震えていたのを今でも覚えています。

まだ自分で診察したわけでもないのに、すごーく緊張しました。

入社して2週間。初めての診察。

こんな感じで最初の1〜2週間は院長や先輩獣医師の診察についていって、診察の仕方や説明の仕方をみて学んでいきました。

そして入社して2週間がすぎたころ、

院長
これフィラリア検査だけだからいっといで〜
にわくま
1人でですか?!
院長
もうそろそろ大丈夫でしょ、飼い主さんも優しい人だし。

と言い残して次の診察に行ってしまった!

行くしかない…

飼い主さんにあいさつして、体重測って、体温測って、聴診して、身体検査して…

と、今までほかの先生の診察をみていると簡単そうなのに、いざやってみるとむずかしい。

飼い主さんからもぎこちなくみえたんじゃないかな(笑)

新人感丸出しだったと思います。笑

そして採血。

スタッフが飼っている犬で採血の練習させてもらったりして、自信はあったけどいざ飼い主さんの目の前で採血するとなると…

失敗したらどうしようと不安でいっぱいでした。

看護師
〇〇先生も最初の頃はよく失敗してましたよー

という言葉をかけられつつ、何とかできました。

検査結果の説明も終わって初めての診察は無事終了。

入社して最初の1ヶ月。とことん見て学ぶ。

こんな感じで最初の1ヶ月は、ほかの先生の診察を見て学び、そして実践する。

この繰り返しでした。

4〜6月は、いわゆるフィラリアシーズンと呼ばれていて、病院の一番の繁忙期です。

新人獣医師は、そこにいきなりとびこんでいくわけです。

あまりの忙しさについていけず、1ヶ月も経たないうちにやめていく同期もいました。

この時期の院長の新人獣医師の扱い方というのも重要なんです。

まだ何もできない新人に、人手不足だからと診察にどんどん行かせてしまうと、飼い主さんからのクレームにつながってしまい、新人獣医師の自信もなくなってしまい、やめてしまうパターン。

逆に忙しすぎて何も教えてもらえないまま放置され、そうじや雑用しかやらせてもらえずやめてしまうパターン。

私の勤めていた病院の院長はどちらでもなく、ある程度は教えるけど、あとは実践して学べというタイプでした。

私はこのやり方が合っていたかなと思います。

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