獣医大学受験で物理と化学どちらを選択すべきか?

獣医受験 物理か化学

こんにちは、獣医師のにわくま(@doubutsu_garden)です。

獣医学部を受験する予定です。理科の選択は生物と物理どちらを選んだほうがいいですか?

獣医学部の受験において、「物理と生物どちらを選択するか」は、受験生を悩ますところだと思います。

「獣医に行くんだから生物を勉強しといたほうがいいのでは?」

「生物は暗記大変そうだから物理がいいかな…」

「いやいや、生物・物理でいく!」

など、人それぞれに選び方はあるでしょうが、みんな同じように迷っています。

一般的には、どの科目を選んでも平等な難易度になるように問題は作成されているはずですが、得点しやすい分野・得点しづらい分野はどの科目にもあります。

今日は、獣医学部受験において、理科の選択科目はどうすればいいのか解説します。

目次

獣医学部受験の理科の指定はどのようになっているのか

獣医学部受験において理科の選択指定は年によって変更が多い点です。

2019年現在、麻布大学と酪農学園大学は、試験科目から「物理」を外しています。

そのため、高校で「物理」を選択した学生が受験できません。

獣医学部受験では物理と生物のどちらを選ぶべきか

獣医学部受験をする人ならみんな、一度は悩んだことがあるでしょう。

物理と生物、どっちが有利なの?

という問題。

先ほども言ったように、一般的には、どの科目を選んでも平等な難易度になるように問題は作成されているはず。

なので、一概にどちらが有利とは決められません。

ですが、物理と生物、それぞれの科目の医学部受験における特性をよく理解することで、「自分にとってベスト」な選び方ができると思います。

物理は数学が得意なら圧倒的に有利

物理と数学は密接な関係があります。

物理は数学を使って考えることができるので、物理と数学は一緒に学ぶと相乗効果が期待できます。

数学が得意なら物理を選択してみてもいいのではないでしょうか。

獣医学部に入ったら物理は使わないんじゃないか、と思って生物を選択する人もいるかもしれません。

「レントゲンの仕組み」「超音波検査の仕組み」などは臨床現場で必要な知識ですが、高校物理を勉強していれば、その仕組みをすっと理解できます。

つまり、物理の知識は決してムダではありません。

また、獣医の勉強だけではなく、物理的なものの考え方は将来的に非常に役に立つと思います。

物理は原理や公式さえ押さえておけば試験中に困ることはないし、暗記量が少ないので試験直前に詰め込まなくてもある程度解答できます。

ただし、物理の試験は、後に続く問題が前の問題を受けて答えるような形式が多いため、最初の問題で詰まってしまうとその問題全てが得点できない、ということもありえます。

したがって、数学がある程度得意で、獣医学部受験では物理を選ぶのがいいでしょう。

生物は暗記と論述力が重要

高校生物では、絶対的な暗記量が必要不可欠。

「暗記科目じゃない!」と言う人もいるかもしれませんが、どれだけ暗記しているかが勝負になります。

生物では「知らなければそもそも手が出ない」という問題がほとんどなので、高得点をとるには、どれだけ暗記できるかが勝負。

また、センター試験では暗記勝負という要素が強いですが、個別試験では論述問題がほとんどであるため、論述力も求められます。

この点では物理よりも大変な科目と言えるでしょう。

ちなみに、私はどちらを選択したか

私は、「物理」を選択しました。

高校2年のころ、どちらを選択するか友達と話していたところ、圧倒的に物理を選択する人が多かったからです。

獣医学部を志望している人はおらず、工学部や理学部志望が多かったから当たり前ですかね。

でも、医学部志望の友達もみんな物理選択でした。

なので、私も物理選択しかないでしょ、と安易に選択しました。

当時の担任の先生にも、

「生物選択だと、もし進路が変わったとき(違う学部志望になったとき)に受けられる学部や大学が限られてしまう」

「うちの高校は理系学生の9割が物理選択だし、よっぽどの理由がない限り生物選択はやめておけ」

と言われたのも、物理を選択した理由の1つです。

大学に入学してから、9割の友達が生物選択だったので、ちょっと焦りました。笑

私の生物の知識レベルはというと、遺伝の法則もミトコンドリアも聞いたことはあるけど説明できないレベルでした。

でも大丈夫。大学の授業では教養科目としての生物学や分子生物学に始まり、導入科目として解剖学や発生学、組織学、生化学、遺伝学、免疫学…と、ミクロからマクロまで生物についてみっちり学ぶことができます。

高校で生物を少しでも学んでいれば、理解がスムーズだったのかなと思うところはありますが、とくに授業についていくのに困ったことはなかったし、高校以降物理を学ぶ機会なんてもうないと考えたら、あのとき物理を勉強しておいてよかったなと思っています。

獣医学部入学後、物理と生物どちらが有利か

おそらくみなさんが気になるのは、高校で生物を学ぶことで獣医学部入学後に有利になるか、ということだと思います。

結論から言うと、

「生物選択者が有利になるということはない」

と私は思います。

前述したように、獣医大学での授業では、高校生物の予備知識があれば理解が早まるかもしれないし、定期テストの勉強が少し楽、ということはあるかもしれません。

しかし、その差は入学時点だけのもの、そして微々たるものですし、専門科目を学び始めると生物選択か物理選択かで差がつくことはないと思います。

獣医学部に合格できるほどの学力があれば、大学から生物を学び始めても十分授業についていけます。

したがって、獣医学部を受験をするという理由だけで生物を選択する必要はありません。

もちろん、生物が好き、物理が苦手、暗記が得意で論述力がある人は、生物を選択しましょう。

獣医学部受験の理科選択、悩んだら「好き」な方を選択

獣医学部受験において、理科をどの科目にするかは非常に悩ましい問題ですよね。

先生や先輩、友達の話を聞いていると、何が自分にとってベストの選択なのか、分からなくなってきます。

そのような時は、「自分が好きな科目」を選択していいと思います。

自ら進んで楽しく勉強できる科目が一番の強みになりますよ。

がんばってください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次