就活・転職

獣医をやめたい…と感じる3つの理由

こんにちは、獣医師のにわくま(@doubutsu_garden)です。

動物病院で働く獣医師にとって、4月〜6月は予防シーズンとよばれ、1年で最も多くの患者が来院する繁忙期。

卒業したばかりの新人獣医師は、もれなくこの洗礼を受けることになります。

そして入社して2〜3ヶ月すると、やめたい、やめたという人がポツポツ出てきます。

繁忙期を乗り越えてようやく仕事に慣れてきたと思っても、3年以内、早ければ1年以内にはやめてしまう人が多い。

なぜでしょうか?

今日は、獣医という仕事の中でも動物病院で働く獣医をやめた、やめたいと思う理由を周囲の意見と私なりの考えをまとめてみました。

動物病院の勤務獣医をやめた、やめたいと思う理由

拘束時間が長く、激務

これが1番多い理由ではないでしょうか。

  • 毎日仕事が終わる時間が深夜0時を過ぎる
  • 緊急の診察や手術が入ると夜中でも病院に行かなければならない
  • 昼食を食べる時間がない
  • 休日でも入院動物の管理やセミナーで出勤しなければならない

動物病院には、院長1人でやっているという小規模な病院から、勤務獣医師が10人以上いる大規模な病院までさまざま。

やめたいと思う動物病院に共通しているのが「拘束時間が長く、激務である」ということ

朝から晩までフィラリア検査やワクチン、健康診断をひたすらこなします。

新人獣医師は、先輩から何かを教えてもらう時間もなく、ひたすら診察や検査の補助をこなします。

午前の外来が終わると、昼ご飯を食べる間もなく手術へ。

麻酔管理をしながら院長や先輩が行う手術を見て勉強。

手術が終わって片付けをしたらあっと言う間に午後の外来が始まる。

午前と同じ繰り返し。

午後の外来がようやく終わった!と一息つこうと思ったら、急患が入って診察、そのまま手術になることも。

夜オペです…

1日フル回転。

クタクタになって帰宅した後も、今日学んだことを復習したり、診た病気をもう一度勉強したり、自分の担当の患者さんの治療計画を考えたり。

勤務医でいる間は、こうした日々が続きます。

大学を卒業していきなりこのような勤務が続くと、やはり耐えられない!とやめたいと思うようになるわけです。

動物病院で働く獣医師の1日獣医師のにわくまです。動物病院の獣医師ってどんなふうに働いているんだろう?って気になったことはありませんか?今日は、動物病院の獣医師の1日の流れを紹介します。...

理想と現実の差を思い知らされる

獣医師は毎年、「将来なりたい職業ランキング」で上位にあがります。

テレビドラマ「動物のお医者さん」に憧れて獣医師を志す人も多いはず。

しかし、獣医師になるのはそう簡単ではありません。

高校受験、大学受験、大学での勉強、卒業論文、国家試験…といくつもの山を越えてようやく獣医師になれます。

子供の頃から夢だった動物のお医者さんにようやくなれた新人獣医師は、やる気と希望をもって仕事を始めます。

動物に寄り添い、動物を助ける仕事。獣医になって自分で病気の動物を救う!

ところがいざ働き始めると毎日動物の便や尿、嘔吐物の掃除。

いつまでたっても動物の保定や診察の補助しかさせてもらえない。

手術も見ているだけ。

そんな日々が続くと、モチベーションが一気に下がるのでしょう。

また、獣医になる人というのは、わりと優秀な人が多く、中学高校から挫折や大きな失敗をしたことがない人もいます。

こういう人が獣医になって、仕事をさせてもらえない、院長や先輩、患者さんから怒られる、動物を救えなかったということがあると初めての挫折を味わうわけです。

獣医になる前の理想が高いと、このようなギャップに耐えらえない人が出てくるようです。

動物が好きという気持ちはもちろん大切ですが、それだけではやっていくことはできません。

労働環境の悪さ

  • 給料が安い
  • 社会保険が完備されていない
  • 休日を思うようにとれない

これも動物病院、とくに個人が経営している動物病院に多い話です。

早出・残業は当たり前、膨大な仕事量に見合わない給料、昇給・ボーナスなし、残業代が支払われない、保険や年金は自分で支払う、休みがない、など職場環境や勤務条件の悪さ。

誰かが院長に改善を求めても、全て院長の裁量次第で改善されず。

このままではずっとここでは働いていけないと感じて、早い段階で止めてしまう人もいます。

人間関係がうまくいかない

  • 院長やほかの獣医師や看護師とソリが合わない
  • 飼い主さんとうまく信頼関係をつくれない

動物は好きだし獣医師の仕事も好きだけれど、職場の人間関係が上手く行かずに獣医師を辞めたいという人もいます。

獣医師は動物の治療や予防に携わる職業ですが、人間とのコミュニケーションも重要な仕事。

むしろ動物は話すことができないので、飼い主さんといかにコミュニケーションをとるか、信頼関係を築き上げるかが重要。

治療方針や注意事項を受け入れてくれず、主張を曲げない飼い主さんとの関係に悩む人も多いのでは。

また、院長と合わない、嫌われている、看護師や受付の人にもよく思われていないという話もよく聞きます。

動物病院はスタッフの人数が少ないので、1人でも合わない人がいると毎日出勤するのが嫌になりますよね。

まとめ

獣医師になってたくさんの動物を助けたい!と働き始めても、数ヶ月後にやめてしまう人もいます。

動物が好きというだけではやっていけません。

私はそのことを痛感しました。

合わない、やめたいと感じたら無理せずやめてもいいと思います。

いやいやそこで働いていても成長できないからです。

思いきって退職し、新しい職場を探せばいいと思います。

幸い、獣医師免許があるので就職に困ることはないでしょう。

獣医師自体をやめたいと感じたのなら話は別ですが、動物が好き、獣医師を続けたいと思うのなら、他の動物病院を探す、企業や公務員など別の道を考えるなど、いくらでも方法はあります。

無理して体を壊してしまえば元も子もありませんよ。

動物病院を退職
獣医師、動物看護師だけど動物病院やめたい…転職を考えたときに次にとるべき行動とは? こんにちは、獣医師のにわくま(@doubutsu_garden)です。 という人のために今日は、転職を考えたときにまずやる...