こんにちは、獣医師のにわくま(@doubutsu_garden)です。
獣医師の就職先として最も多いのは動物病院ですが、企業に就職したいという人も多くいます。
そして、動物病院で数年働いた獣医師が転職したい先として多く選ばれるのも、実は「企業」です。
では、企業に就職・転職したいと決意したところで、実際、どんな企業から獣医師が必要とされているか知っていますか。
今日は、獣医師の経験を活かして働ける一般企業の業界・業種を紹介します。
Contents
製薬会社
獣医師が活躍できる企業と聞いて一番に思いつくのが製薬会社でしょう。
人用医薬品を扱う会社もあれば、動物用医薬品を扱う会社もあります。
製薬会社が行う医薬品の研究開発に獣医師が果たすべき役割は大きいです。
創薬研究や法的に必要な実験動物の管理業務に携わります。
非臨床実験(いわゆる動物実験)では、動物福祉への対応が必須であり、実験動物を管理する管理獣医師の存在は重要。
また、創薬研究では、薬効評価や毒性評価、病理学的評価など獣医学的知識を必要とします。
毒性研究や薬理研究、病理研究など研究部門が主な配属先ですが、臨床開発部門にも在籍しています。
研究開発以外にも学術や営業などの業務に携わる獣医師もいます。
製薬企業での獣医師の求人は多くはありません。
2年に1回募集したり、不定期に募集するところもあります。
製薬会社での獣医師の役割は大きいにもかかわらず、不足しているところもあるようなので、チャンスは逃さないように!
ペットフード会社
栄養面からペットの健康を支えるペットフードメーカーにも獣医師が在籍しています。
現在は外資系企業がシェアの過半数を占めていますが、日本の企業も成長しています。
ペットに対する健康意識が高まっていること、ペットの高齢化に伴い、より栄養価の高いフードが求められていることなどから、ペットフードの市場規模は大きくなっています。
獣医師が関わる業務は、お客様サービスや動物病院への営業、セミナー開催、商品開発など多岐にわたります。
動物病院や販売代理店を訪問して自社製品を案内したり、セミナーを開催して製品の臨床データや栄養学情報を提供します。
仕事は個人の裁量に任されることが多く、自主性が重要となってきます。
営業力も必要ですが、栄養学や臨床の知識も求められます。
ペット保険会社
今では当たり前となっているペット保険ですが、歴史は以外と浅いんですね。
日本でペット保険がつくられたのは、1995年と比較的新しい業界で、まだ企業数も少ないです。
保険適応の判断や健康相談など、臨床獣医師の経験を活かせる業務から、保険商品の企画などビジネスを学ぶチャンスまで幅広い業務があります。
ペットの高齢化と動物医療の高度化によって、医療費も高額になるので、ペット保険の需要は拡大していくと考えられます。
獣医師の採用も積極的におこなっていて、就職・転職のチャンスは大きいと言えます。
獣医学関連書籍出版社
獣医学書籍や雑誌などを扱う出版社にも獣医師が在籍しています。
企画発案から取材、原稿の執筆依頼、編集、校正、デザインなど。
インタビューや座談会をおこなったり、自ら学会へ参加してその内容を記事にすることもあるようです。
し最先の治療法や現場でどのような情報が必要とされているかなど、常にアンテナを張っておく必要がありますね。
臨床とは違った能力が必要とされますが、獣医学の専門書籍なので、臨床に携わった経験があれば有利かもしれません。
編集やデザインの経験があればなおよしといったところでしょうか。
会社の数も募集人数も少なく、常に求人募集があるわけではないので、タイミングが合わないと転職するのは難しいかもしれません。
他にもたくさん!転職先の企業はどうやって探す?
獣医師が活躍できる主な企業を挙げましたが、まだほかにもあります。
ではどうやって探すのか?
一番手っ取り早いのは転職サイト・転職エージェントに登録すること。
獣医師が転職サイト・転職エージェントに登録するメリットについては、転職したい!獣医師が転職エージェントを利用するメリットやデメリットとは?をご覧ください。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、10万件以上の豊富な求人数を誇る業界最大手の転職エージェント。
獣医師職の非公開求人も多数あるため、提案される求人案件の数も多いです。
面接や書類選考対策も丁寧におこなってくれます。
業界最大手、転職実績も多く安心。
まずは登録しておきましょう。
DODA
DODA(デューダ)はリクルートエージェントに次ぐ業界第2位の実績を誇ります。
非公開求人を含めると10万件以上の求人案件があります。
経験豊富なキャリアアドバイザーが多数在籍していて、面接や書類選考についてのサポートがしっかりしています。
転職実績も多いので、キャリアアドバイザーの面談を受けるだけでも価値があります!

ランスタッド
ランスタッドは、日本ではまだ知名度が低いですが、人材サービス会社では世界第2位の規模。
オランダに本社があります。
ランスタッドは日本での登録者がまだ少ないために、仕事が紹介されやすいという特徴があります。
他の大手派遣会社が扱っている求人も多く持ちつつ、外資系の特徴を生かして英語力が必要とする求人も多くあります。
大手だけあって案件の数は多いのですが、ランスタッドが特に強いのが外資系企業の仕事です。
英語を必要とする仕事や、製薬系などハイスペックな仕事も多く取りそろえています。
>>ランスタッド
キャリアカーバー
キャリアカーバーは、リクルートキャリアが運営するヘッドハンティング型の転職サービスです。
これまでの業務経験や実績、活かせるスキル、アピールポイントを「レジュメ」に登録します。
ヘッドハンターがこれをチェックし、求職者に最適な仕事を提案してくれます。
求職者はレジュメを記入して、あとはスカウトを待つだけ。
キャリアカーバーには約100社・800名以上のヘッドハンターが在籍しています。
自分では思いもしなかった意外な企業と出会う機会もあります。
現職で忙しくてなかなか転職活動する時間はないけど、いい条件の仕事を逃したくないという人にオススメ。
他の転職サービスとは形式やターゲット層が異なるので、ぜひ登録しておきましょう。
>>キャリアカーバー
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sは、大手就職支援サイトのマイナビの20代、第二新卒向けのサービスです。
獣医師の大半は新卒で就職してから3年ほどで転職を考える人が多いです。
ということは、20代の人が多いですよね。
マイナビジョブ20’s では、全体の求人数はほかに比べると少ないですが、全求人が20代対象なので、かなり厳選された求人が期待できます。
キャリアカウンセリングや適性診断が充実しているので、まだ転職するか迷っている段階でも登録しておくことをオススメします。

まとめ
いかがでしたか?
現在就活中の学生さんや動物病院で臨床獣医師をしている人の中には、企業で働きたいと考えている人は多いと思います。
企業と一口に言っても、その業界は多岐に渡ります。
そして臨床経験のある獣医師ならば、転職先の選択肢はさらに広がります。
しかし、企業の求人数は少なく、常に募集しているわけではないので、タイミングも重要。
もし、少しでも転職を考えているのなら、募集状況を常にチェックしておけるようにしましょう。
